どうかしてる。そんなこと、自分でよく分かってた。

あんな白々しい、禿げの狸じじい!

奥さん? 子供? それどころか可愛らしいお孫さんまでいて、とっても『いい』おじいちゃんで。

馬に蹴られてと言わず、死ね!



いっそ大事なところを噛み千切って、無様な屍を晒してやりたいと何度願ったか。

それでも。



まるで    子供みたいな眼差しを見せることが、ある(、、)のだ。枕の上で、数年に一度くらいは。



そんなもののために?



そう。そんなものの、ために。



だから。





あなたの身体が流したものはすべて、最後にあたしが飲み干してあげる。
Lost Virgin
-good bye,my dear-