考察というほど大したものではありませんが、劇場版を見て「?」と気になったことを少しずつあげていきたいと思います。映画を批判するつもりは毛頭なくて、ただ自分の頭の中を整理するためです。諸手をあげて「劇場版万歳」という方はご覧にならないほうがいいかもしれません。ここはこうだと思う、というご意見があれば、ぜひともやわらかい口調でメールをいただければと思います(激しい議論をするつもりはありません。ただ「?」が「!」になればいいなぁという姿勢ですので)。好きなもののことは、それを好きな方々と話し合ってみたいものです。


(5/24)
塩谷がマラソンに参加した意味はなにかあるんでしょうか?囮にするため・他のランナーにチップをつけて操作を撹乱するため、か…?

(5/23)
やっぱり塩谷は木佐原さんが殺したんだな…そう考えるといろんなことの納得がいく。でも分からないのは、やよいちゃんの問題…木佐原氏が塩谷を殺したのだとすればそのことを許すはずはないし、もしもそのことを知らないままだったとすれば、ほんとにそれでよかったんかなって思う。塩谷と木佐原さんのお話は近いうちに自分の想像の赴くままに書いてみたいです。
あとわざわざあんな処刑サイトを作る理由があったのか?と疑問に思いました。あくまでターゲットは殺されたもしくは殺されかかったあの四人でしょう?それとも『復讐の対象は全国民』であるからしてとりあえず有名人から手当たり次第に処刑リストに挙げていってやろうという感じだったんですかね。その中から、具体的に渡さんの事件に関して政府寄りな発言をしたことのある人物から選んで殺していったらああなった…と。右京さんがメールを送らなければ、あのリストの中からさらに犠牲者が出ていたんですかね。それにしてもあのリストの中に御厨さんが入ってないのは不自然じゃないですか…?

木佐原さんはSファイルのことを誰から聞いたんだろう??「Sファイルと聞いたとき…」えっそれどこから聞いたんですか!考えられる可能性として浮かんだのは、アーノルド(ちがうなぁ名前なんだったかなー)からの手紙を読んだ木佐原さんが政府(外務省)高官に接触して泣き落とすか退去勧告が遅れたこと知ってるんだぞ的なことを言って脅そうとしたらその高官がついうっかりぽろっと「Sファイルはもうない!」なんて言っちゃったとか。鹿手袋さんが掻き集めてきたのはそのときの高官が罪悪感からこっそり残していた写しかなにかかなーなんて考えてました。でもそしたら「Sファイルと聞いたとき容易に想像できました」発言との繋がりがおかしくなってくるよなぁ…。ちょっともう映画いろいろ端折りすぎじゃないですかーこれじゃあ分からないよ!
確かにこれまでのシリーズを見ていなくても分かる映画かもしれないけど、でも普段相棒を気合い入れて見てないと、表面上のことしか分からないような気がします。

今日三度目見てきたんですけど、うーんやっぱり「とりあえず大物出しとけ」的雰囲気がプンプンしました。せっかくの素敵なキャラクターたちなのに使いきれてないよ〜残念。

右京さんが言ってるように、冷静に考えれば木佐原さんが息子の命を奪った武器を使うとは思えない。そう、そうなのにどうしてあえて拳銃を入手したんだろう?どのみちあそこで御厨さんを殺すつもりはなかったんだからそれなら他の武器でもいいじゃない。息子を死なせた武器なんて持ってるだけでおぞましいと思うんですけど…それとも、あえて?息子はこれで殺されたんだよ覚えてるかお前ら!って。でも銃弾が入っていなかったため殺すつもりなんてなかったとすぐにバレて右京さんに疑われたことを考えると、他の武器だった方がそういう意味では疑われずにすんだかもしれないのになーと思います。

(5/11)
あ、あの倉庫の爆弾、ほんとはボートに載せるつもりだったのかな…だってボートには灯油しか載ってなかったんですもんね?ほんとはボートに載せるつもりだったけど怖気づいた塩屋が反対して、それで木佐原さんが塩谷に青酸飲ませて、爆弾をそのままにして「それならお前がぶっ飛ばされちまえ!」って。青酸も、塩谷には無理でも木佐原氏になら入手可能な気がしますし。あ、でもこれは塩屋にもできるか…最近はネットで何でも購入できる時代ですからね。
それにしたってやっぱり塩谷は木佐原さんに殺されたのかなぁ…塩谷も、木佐原さんになら殺されてもいいと思ってたかもしれないし。だけどそうなるとやよいちゃんの問題が…!わたしがやよいちゃんなら、たとえ他にどんな和解があったとしても、父が塩谷を殺したのならば彼を許すはずがないんですよね。うーん…

(5/10)
倉庫に時限爆弾があったのは自殺用?わたしはボートまで三つともダミーであれこそが本物であり、あの爆弾を使って走者と観客を吹き飛ばす計画だったと思うのですが、だとすればどこで爆発させる予定だったのか?隠された暗号は橋で最後ですよね。あの倉庫を突き止めたのはやよいちゃんの証言があったから。塩谷が自殺したのは自分の行いを悔いてのことで、彼は青酸を飲み、自爆しようとした。そこへ計算外にもやよいが飛び込んできて、えーこりゃヤバイと思ったけど手遅れだった、と。
あの塩谷の自殺は木佐原さんも承知の上だったの?そうじゃないと表彰式でのあの行動にはあまり繋がらない気がします…でも木佐原さんが塩谷を死なせるかな?やよいちゃんも塩谷には昔からなついていたし(むしろ好きだったんだろうな)。それともお父さん本当は心のどこかで「こいつが現地に行ってれば渡は死ななくてすんだんだ!」と思ってたんですかね。もともと塩谷を捨て駒にするつもりだったとか。まさか木佐原さんが青酸飲ませたとは思いませんけど…(でも一回目は木佐原さんが殺したのかと思いました。もしそうならやよいちゃんが許すはずがないですよね)。
映像になるとすんなり頭に入ってきてしまいそうになるのですが、ちょっとまてとワンクッションおくと、あれ?なんか繋がってなくない?というのが目につく…ちょっと粗が多いかなぁ。

木佐原さんが現場にチェスの棋譜を残していたのは、Sファイル→ステールメイト→チェスで「俺はSファイルのこと知ってるんだぜ」っていうメッセージだったんだと思うんですけど…彼がSファイルの存在、そして関与した人間にたどりつくのもあまりに飛躍しすぎじゃないかと思います。Sファイルと聞いただけでステールメイトのSだと分かるっていうのも不自然かなぁ…映画見てるときはあまりに西田さんの演技が素晴らしくて、ちょっと「?」って思っただけで大泣きしてしまいましたけど。あと、どこかの批評で書いていた方がいらっしゃいましたが、木佐原さんがチェスコンテストの優勝者だったとか、昔学生運動の当時に先頭に立って爆弾とかも作ってたみたいな、ちょっとした背景も確かに欲しかったですね。2時間の中にあれだけのスケールのものを詰め込むんですから削らなければならない部分もどうしても出ると思いますけど、なんだか分かりにくかったです。

そして処刑リスト。右京さんの言うとおり、結果的に「あの数十人の中から狙われたのはたった四人」であるにも関わらず、リストに沿って次の犠牲者を防ごうと特命が訪ねた最初のひとりである美容クリニックの先生(名前忘れた)が殺されたっていうのも…。それは刑事物のフィクションという点で妥協できますが、まだ犠牲者は出るかもしれないし、あくまで処刑リストに沿ってという考え方を崩していなかったあの段階で「この四人にしかない共通点があるはず」っていうのは見ていて「なんで?」って思いました。

木佐原さんの銃、弾丸入れておいてほしかったな…あれじゃあ殺す気ゼロだったってすぐにばれるじゃないですか。いえ、殺す気なかったのは分かるんですけど。

雛ちゃんの動向も非常に気になる…それはまた何度か見直して、考えます。